"最近考えているのは、どんな世の中になっても、美しいものというのはディスカウントされないんですむんじゃないかということです。これだけでは何いってるかよくわかんないと思いますが、そういう気がします。"
"子供の頃、ライオン製品に付いていたアンケートハガキの要望欄に、「どうして、おやすみからおはようの間は暮らしを見つめてくれないんですか?」と書いたら、ライオンちゃんグッズと、「ライオンちゃんも夜は寝かせてあげてください」という手紙が送られて来た。"
"誰だか思い出せないのだが、ある高名な作家がこう書いていた。クモやゲジゲジなどの他愛ないものを人が怖がるのは、本当に怖いものを怖がらないようにするためなのだと。つまり、人間が感受できる恐怖の総量には限りがあって、水槽に水を充満させればそれ以上注いでも溢れるしかないように、クモやゲジゲジで脳内の恐怖感受槽とでもいうべきタンクを満タンにしておけば、もはや余計な恐怖に悩まされることはない。かくて他愛ないものへの恐怖は、健やかな日常生活を送るのに欠かせない心理的安全弁だというのである。"
"直接の理解ができないために、嘘を経由しなければならないものは世に多い"
"世の中がきみに与えることができる一番の重い罰は死刑だね? 死刑以上の重罰はないだろ?
ということはつまり、世の中は、死ぬつもりなら何をしてもいいって、暗に認めているってことなんだよ。認めざるを得ないのさ。"